大阪帰省
KANA達にいとこが生まれたので大阪に行ってきました。
私は仕事の関係で沖縄に残ったので暇でした。
家族がいないと暇つぶしも思いつかないというか、やる気にならないというか、結局、48時間ほど家に居ました。
せっかくなのでKANAのスイングについて、ノートにまとめていたら15ページほどになり、1日はそれでつぶれました。
こうやってまとめてみると、コーチが場面場面で指導していた一言一言がつながってきます。
このつながりを理解できるようにまとめてみました。
KANAのスイングの問題点は外形的には
『切り返しからインパクトにむけて軸が右に傾く』
という点が最大の問題です。
これを修正するには、無理やり右に傾かないように意識しても効果がないということはこれまでの数年の試みで明らかになっています。
少し良くなってもすばらくすると元に戻っているのは、根本的な問題が解決していないからです。
その根本的な問題について考えに考え続け、素振りでは右に傾かないのに、球を前にすると傾くという事実を出発点に、身体のどの部分の動きが違和感を生んでいるのかという視点で考えました。
まず、素振りと違って、実際のスイングでは
・右足のめくれが早い
・腰の回転が速い
・切り返し直後から右に傾く
・手元が浮く
・インサイドからヘッドが降りてくる(インサイドアウト軌道)
・縦コックが早くゆるむ
・フォローでヘッドが上に抜ける
という傾向が見られます。
これらの傾向を個別的にインターネットで調べれば、個別的な修正方法が目に入ってきます。
しかし、実際に球を打つ時にそれらの現象が同時に噴出するということは、個々的な問題ではなく、球を打つ意識がすべての原因ではないかといえるのです。
そこでこれらの相違点を個別的に捉えるのではなく、全体的な動きを生む意識の中の問題として捉えられないか考えてみました。
結論としては
『スイングは切り返し直後から回転運動を開始しなければならない』
という意識が問題を生んでいるのではないか?と考えたわけです。
しっかり球を打って飛ばしたい
→飛ばすためには早く回転しなければならない
→スイングは切り返し直後から回転だから一気にスピードアップしよう!
→腰を切るだけではスピードは上がらないから右足の力も使おう!
半ば無意識的にこういった考えをしているのではないかと思われるわけです。
頭の中で当然の前提とされていることと矛盾する動きはなかなか身につきません。
例えばバンプの動きを身に付けようと練習してきましたが、結局、違和感を取り除くことができずに諦めてきました。
これはバンプという動きが、切り返し直後から回転するという認識と矛盾する動きであったためにスピードが落ちて叩けないという認識に繋がったためだと思われます。
切り返し直後から回転すれば様々な問題が生じます。
クラブが高い位置から回転をはじめれば、高い位置で野球のように横ぶりの力が働くきます。そうすると前傾していたとしても遠心力により、下向きの力が弱く、手元が浮いてしまいます。これは前傾が起きる長いクラブでより顕著に現れます。
このままではあたらないので、なんとか下向きの力を加えなければなりません。ここで軸を右に傾けるのです。これだけでは不十分なので縦コックのリリースも早く行います。そしてそれだけではライ角が浮いてフェイスが開いて当たってしまうので手を返して間に合わせます。これら一連の動きによりインサイドアウトの軌道とクラブが下から入る動きが作られているということです。
このようにKANAのスイングの欠点はすべて説明できるのです。
そうすると「切り返しからすぐに回転」という意識を変えて、「グリップを落としてから回転」という意識に変えることからスタートしなければなりません。
そう考えてくると、一般的にはパワーの源である捻転差を作り出すためとされる下半身主導という言葉も別の意味を持ってきます。
下半身は回転させるけれども上体を維持することでクラブを落とす時間的なゆとりを生むという意味合いもあるのではないかということです。
「ヘッドの重みを感じる」
「グリップをストンと落とす」
「右わきを引き付ける」
「グリップエンドをボールに向けて落とす」
「手を脱力して落とす」
「前傾を保って浮かないようにする」
「アドレスの位置にグリップを戻す」
こういった言葉をよく聞きますが、これらはいずれも下向きの力を与えるための動きです。
バンプについても同じでしょう。
腰を横にスライドさせるという動きは回転の始期を遅らせるという動きです。
遅らせている間に手を落とすのです。
落としてから回転!
プロのスイングを見ると男子では特に右ひじが右腰についてから一緒に回転しています。
女子のスイングをみても足を蹴るタイミングは非常に遅くなっています。
これは回転のタイミングが遅いということです。
回転のタイミングを遅くするということには、他にもメリットがあります。
今のKANAのスイングだと腰の回転のパワーも右足を蹴ることによって生まれるパワーも切り返しと同時に使い切ってしまっています。
回転を遅らせることによってインパクト時にパワーを使うことができます。
さらに落としてから回転することによってグリップが水平移動する距離が長くなり、結果としてインパクトをゾーンで捉えることができ、ミスも少なくなります。
こういったことをノートにまとめたのですが、はたして理解してくれるでしょうか?
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